お金のしくみや歴史

税金は政府の収入源では無いという衝撃の事実 税金の真の機能とは?

税金は政府の収入源ではない
  • 読んでほしい人
    税金が政府の収入源だと思っている人へ
  • 扱うテーマ(悩み)は?
    お金や税金の仕組みについて
  • 伝えたいこと
    税金は物価の調整手段の役割が大きい
  • この記事を読んで、得することは?
    柔軟な貨幣観を持って、現実の経済を観察することができるようになります。

Rのブログでは、「そもそもマネー(お金)って何なの?」というテーマから経済、金融、投資を語ることが多いです。

どうして、そのようなまどろっこしい「そもそも論」から切り口を考えているのかというと、マネーの仕組みを考えずに、経済や投資を語ることがナンセンスだからです。

資本主義は、産業革命を経て、様々な経緯をたどってきています。そして、現在は資本の力が大きくモノを言う時代になり、金融資本主義の様相を帯びてきています。

この金融資本主義の中心に来るのが、「マネー(お金)」というメディア(媒体物)です。Rがお金と言わず「マネー(Money)」と表現するのには少なからず理由があって、「お金」と漢字で表現すると、「ゴールド」を連想させてしまうからです。

金本位制のときは、「お金=ゴールド」の仕組みであったので良いのですが、もはやその枠組では、現実を捉えられません。

というか、この図式で官僚も政治家も現実の経済を捉えているので、デフレから脱却できません。それは、前の以下の記事で説明済みです。

>>なぜ、日本は、日本銀行の金融緩和だけではデフレを脱却できないのか? 

今回の記事では、マネーとは切っても切り離せない税金について、その関係性を考えてみたいと思います。

テーマは、理論的には、「税金は[政府]の収入源では無い」です。

税金は政府の収入源では無いの!?

  • 貨幣発行権がある政府に、そもそも税収という考えがおかしい。
  • 税金は物価調整機能や再分配機能の役割のほうが大きい。
  • 貨幣発行権が無い政府以外の主体にとって、税金は収入源である。

「税金が政府の収入源じゃないだって??」

Rというやつは頭がオカシイのか?

そう思われた方がほとんどでしょう(笑)。

我が国の当局である財務省のHPにも、税金は政府の収入源であると記載されています。

財務省 パンフレット

出典:もっと知りたい税のこと(平成30年6月発行) 財務省HP

貨幣発行権があるのに、収入源っておかしいのでは?

そもそも、政府には、円を発行する貨幣発行権があります。円を発行する権利を持っている主体である政府については、収入源という表現はおかしいですよね。

もちろん、現実的に言えば、税金は政府の収入源として見えますが。

足りなくなれば、国債を発行できるし、貨幣発行権を通じて、円を発行すればいいだけの話ですからね。

ちなみに、貨幣発行権が無い県や市役所については、税金は確かに収入源です。政府みたいに貨幣発行権が無いからです。

なので、政府以外の公共団体は、税収を確保し、借金をせず、大事にお金を使わないと駄目です。

じゃあ、政府にとっての税金とはどのような役割を持つのか?

税金が政府にとっての収入源では無いのなら、何なの?って話になりますよね。

この疑問に対する回答は以下のようになります。

税金の主目的は、物価の調整や富の再分配の機能になります(政府レベルでは)。

現代資本主義では、負債性のあるマネーを使用しているので、景気が良いと各経済主体の借金を通じてインフレがちになります。

そのインフレが極端に進まないように、世の中に出回っているマネーを回収する役割が税金にはあるのです。税金という名目で、世の中のマネーが回収されれば、その分マネー1単位あたりの価値が高まり、デフレ方向に貨幣価値を誘導することができます。

そもそも、財源は捻出するものじゃなくて、創造するもの。

  • 負債性のあるマネーを使っている以上、お金は信用創造で創られます。
  • 金融機関は、自行の預金総額に関係なく、信用創造によって、お金を創造することが可能です。
  • どれだけお金を貸せるかについては、銀行の預金総額ではなく、借り手の返済能力に制約を受けます。
  • 政府の借り手の返済能力は、貨幣発行権を保有しているため、理論的には無限大です(∞)。

国会で必要な資金を捻出するため、色々と議論をしていますが、ナンセンスです。

なぜなら、負債性のあるマネーを使っている以上、財源は捻出しなくても、創造してしまえば済む話だからです。

しかも、日本政府はインフレ目標を掲げているのですから、なおさら、借金を通じて、マネー供給をして、インフレ誘導することが望まれます。

どうして、インフレ誘導を掲げている政府が、そして、収入源という名目で、消費増税をして、デフレに誘導しようとしているのか見当もつかないです。

デフレ時であれば、国民が使えるマネーの量を増やすため減税をし、中央銀行は金融緩和を行い、政府は国債を発行し公共投資をする必要があります。

アメリカのトランプ大統領がやっていることですね。失礼な言い方にはなりますが、変に頭でっかちになるより、トランプさんみたいに実行力がある人がリーダーになったほうが、現実経済へのインパクトは大きいのかもしれません。

公共投資で必要なところに資金を流し政策を実行でき、なおかつ、世の中のマネーの量を増やせる財政政策はデフレ時に一番必要な政策です。

>>あなたは、お金の本当の正体を知っているか? 衝撃の事実が明らかに。。。

この記事で伝えたかったこと

  • 税金は、政府レベルで見れば、収入源では無い。
  • 財源は、捻出するものではなく、創造するもの。
  • 税金の主目的は、物価の調整と富の再分配。

おそらく、Rが思うに「税金が政府の収入源」という表現を使用した瞬間に、皆、収入源である税金を最大化しようという思考に切り替わってしまうことを懸念しています。

当然、収入源としての税金を最大化しようとしたら、増税することになります。

こうした思考は、貨幣論やマネーの本質を理解していないからこそ至ってしまう考え方です。

Rがしつこく、貨幣論やマネーについて言及するのは、このためなのです。マネーや貨幣論を深く理解せず、現実の経済への処方性を打っても、その効果は薄くなってしまいますよってことなんですね。

その最たる例が、金融緩和頼みの日本のデフレ脱却政策です。

負債性のあるマネー、信用貨幣論の立場に立脚する、政治家や官僚が増えれば、経済政策も一段と効果を増すのになぁ、と思う今日このごろであります。

Rのブログを読んでくれていて、マネーの仕組みや貨幣論について理解している皆様なら、税金が政府の収入源ではないことを理解していただけたことと思います。

ではでは。

お金についての理解を深めるためには、以下のリンクへ飛んでください。Rのお金について執筆した記事が一覧でまとめられています。

>>マネーの仕組みを理解せずして、投資や経済は語れない。

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公務員 投資家R
公務員 投資家R
20代地方公務員。投資、公務員、読書、映画などの情報を発信しています。21世紀は「信頼と信用」が何よりも重要になってくると考えて、ブログを運営しています。利益だけを追わない、信用を貯める。利益は後から結果的についてくる。

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