インデックス投資

ケインズから学ぶ株式投資(資産運用)の教訓 伝説の経済学者はいかにして資産を築いたのか?

ケインズと株式投資
  • 読んでほしい人
    資産運用に興味がある人
  • 扱うテーマ(悩み)は?
    20世紀最大の経済学者ケインズから学ぶ資産運用の教訓
  • 伝えたいこと
    ケインズの資産運用の教訓は現代でも十分に通用する代物
  • この記事を読んで、得することは?
    伝説の経済学者であるケインズの資産形成方法を知ることができます。

今回は、Rが読んだ本をレビューする形で、ケインズの資産運用方法についても触れておきたいと思います。

ケインズは、Rの過去の記事に何度か言及されている20世紀最高の経済学者であります。Rは心の底からケインズを尊敬しています。

人生哲学や投資哲学など、Rのかなり深い領域にケインズの哲学が浸透しています。

 

マクロ経済学の創始者、英国大蔵省の主席交渉官、20世紀最高の経済学者、色々な呼び名があるケインズですが、肩書に恥じない素晴らしい功績を残しています。

そんなケインズですが、意外にも、資産運用についても、その功績は知られています。Rが普段このブログで扱っている投資についてのお話ということです。

あのケインズがです。

 

ケインズというと歴史上の人物なり投資の世界ではあまり話題に挙がりませんね。話題に上がるのは、バフェットが圧倒的に多いです。

でも、実はバフェットもケインズの影響を受けているのでは?と思うフシもあります。

今回は20世紀の英国が生んだ最高の知性であるケインズに触れながら、彼の資産運用方法について一緒に確認していきましょう。

 

あっ、忘れていましたが、今回読んだ本は、『20世紀最高の経済学者 ケインズ 投資の教訓』(Keynes’s Way Wealth:Timeless Investment Lessons from the Great Economist)です。

ケインズと株式投資

 

ケインズという人物について

  • 1883年の大英帝国、エリート階級の家庭に生まれる。
  • 数学、経済学、文学、芸術などありとあらゆる学問について関心を持つ人であった。
  • 学業成績は優秀で、ケンブリッジ大学を卒業し、インド植民地省の官僚となる。
  • ケンブリッジ大学で教鞭を取ったり、英国大蔵省の官僚として、外交会議などに出席したりもした。
  • ロシア人のバレリーナ、リディアと結婚(略奪婚であった)。
  • トレーダー、株式投資家としての一面も持っていた。

ケインズの生い立ちやポイントについて書いていたら、日が暮れてしまうので、この辺にしておきましょう。

とにかく、わかってもらいたいのは、ケインズは、経済学者などという象牙の塔にこもる、頭でっかちの人物ではないという点です。

むしろその逆で、数学や科学を極め、その限界を知っていたからこそ、人間の非合理性、感情、不安定性、不確実な未来などを無視せず、受け入れた極めて人間味のある人物であったということです。

 

こうしたケインズの生き方については、Rが非常に大きな影響を受けている点です。

勉強や学問は大切なんですけど、現実との突合作業を常に怠らないという姿勢です。

そして、1つの専門分野だけでなく、幅広い分野に興味関心を持つという姿勢です。

 

ケインズは、当時の知性の中でも、とりわけ優れた知性でありました。

しかし、いつの時代も変わらず、ケインズもその知性を持ってして、お金を稼ぐことに迫られます。ケインズは数学や経済に興味があり、なおかつ大蔵省の官僚なので、今で言うインサイダー情報も物凄い勢いで入ってきます。

はっきりいって、無敵状態ですよね(笑)。当然、ケインズの興味関心は、今で言うところの、外国為替市場や商品先物取引市場の投機取引へ向かうことになります。

 

トレーダーとしてのケインズはいかに…??

  • 当初、有り余る知性と貴重な情報を元に、投機取引で利益を出していた。
  • その後、投機取引では失敗し、損失を出してしまうことになる。

考えてみたください、ケインズが取引した市場は、20世紀の前半です。

大学などの高等教育機関に進学できるのは、一部のエリートのみです。英国では特にその傾向が顕著です。中学卒業か、大学卒業かみたいな感じです。

インターネットなんて当然ありませんから、情報格差も凄まじいでしょう。

それで、インサイダー情報を持つケインズははっきり言って、無敵状態だと思いませんか?

 

ケインズの最初の為替取引や商品取引は上手くいっていました。

しかし、最終的には短期投機では損失を出して終わります。

なぜか、わかりますか?

誰にも未来は予測できないからです。

当時、最高に有利な立場にあった20世紀最高の知性であるケインズであってもですよ。

 

ケインズは数学が得意で、確率論などの本を書いているので、統計や過去のデータを使って取引することはお手の物だったと思います。

しかし、ケインズは、一般理論の中で、以下のように述べています。

投機に起因する不安定さとは別に、人間の特質に起因する不安定さが存在する。すなわち、人間の積極的な活動の多くは、数学的な期待ではなく、自然発生的な楽観に依拠しているのである。(途中省略)。一定の利益に一定の確率を乗じ、それらを加重平均した結果に基づき判断を下すという類のものではない。

出典:『20世紀最高の経済学者 ケインズ 投資の教訓』(Keynes’s Way Wealth:Timeless Investment Lessons from the Great Economist)P13

*太字はRが付け足したもの。

数学的に、あるいは、統計的に過去がどうであったかということに基づいて未来への予測をしても、想定外の事象は生じるというものです。

学者ならぬ発言です。しかも、ケインズは確率や数学が得意であったにもかかわらずです。

 

Rの投資哲学としても、この方針は絶対不動の地位を占めています。

 

ケインズの投資方針の大転換

  • 企業の業績、配当の増配余地、成長見込み、割安性を評価基準とした長期投資へ鞍替えした。
  • お金だけでなく、本当に社会に価値を提供する、企業への投資を中心におこなった。

ケインズは、自らの知性を持ってしても、将来を予測できないことを知り、投資方針を大転換します。

予測できないのなら、予測をしなければ良いだけということです。細かい予測ではなく、大まかな方向性がわかるだけでも、投資では利益を上げることができますからね。

 

よく、ケインズは資本主義の敵みたいなことが言われます。それは、彼が政府の役割を重視し、大きな政府を志向するような理論を唱えたからでしょう。

しかし、ケインズが資本主義の敵であるなんてとんでもない。彼は誰よりも資本主義を信じていました。資本主義の暴力性を少しでも和らげ、生き延びさせるために、ケインズ理論を打ち出したのですから。

 

つまり、こういうことです。ケインズの中での大まかな方向性とは、社会に価値をもたらす企業の株式を長期で保有すれば、資本主義が崩壊しない限り、報われる可能性が高い、というものです。

あれ?これは、どこがで聞いたことがありませんか?

ウォーレン・バフェットの考え方ですね。ケインズはすでに1930年代にこうしたことに気づいて、自らの投資方針に活かしていました。

 

『20世紀最高の経済学者 ケインズ 投資の教訓』(Keynes’s Way Wealth:Timeless Investment Lessons from the Great Economist)の中でも取分け役に立つと思われる、ケインズから学ぶ投資10か条を次章で引用して言及しましょう。

 

ケインズから学ぶ投資の掟 10か条

第1条 長い目で見れば、株式は債券に勝つ

第2条 投機は危険なゲームである

第3条 可能性と確実性を同一視しないこと

第4条 相反するリスクでポートフォリオのバランスを整えよう

第5条 バリュー投資せよ

第6条 配当は嘘をつかない

第7条 美人コンテストに巻き込まれるな

第8条 長期投資を旨とせよ

第9条 パッシブに運用せよ

第10条 もっとシャンパンを飲もう!

『20世紀最高の経済学者 ケインズ 投資の教訓』(Keynes’s Way Wealth:Timeless Investment Lessons from the Great Economist)

P222~228

第1条 長い目で見れば、株式は債券に勝つ

Rがいつも言っていることですね。

債券はインフレに弱いです。

前にも書いてます。興味ある方は御覧ください。

第2条 投機は危険なゲームである

未来の予測は無理です。投機取引で長期的に利益を出すことは難しいです。

当時のケインズですら、方針転換したくらいですから。

このことについては、いつもお世話になっている、ローンウルフさんの記事を参考にしてください。

短期取引をしている個人投資家の勝率ってどれぐらいなの?

第3条 可能性と確実性を同一視しないこと

過去がそうであったからといって、未来も同じようになるとは限らないということです。

統計的手法により算出されたデータに基づき、巨大なポジションを取れば、破滅の道をいきます。

LTCMの例がその最たる例でしょう。

 

第4条 相反するリスクでポートフォリオのバランスを整えよう

R的な解釈ですが、これはどこか特定の国だけに偏らないようにしようということだと思います。

一極集中は失敗したときのリスクが大きいですからね。

第5条 バリュー投資せよ

ケインズの慧眼はさすがなのですが、このときに行動経済学の先端を行っていました。

つまり、市場が非合理性に支配されることがあるということです。

いやむしろ、人間が市場を構成しているのなら、それは50年後も100年後も変わらないということになります。これもRの投資哲学の1つです。

Rの過去の以下の記事を参考にしてください。

第6条 配当は嘘をつかない

これも議論があるとことですが。Rの投資方針の一部になっています。

配当が出るということは、自分に確定された利益として収入となることを意味します。

含み益はどこまでいっても含み益ですからね。

 

ただ、配当があるということは、課税されることになります。

課税されるということは、それだけパフォーマンスが下がるということです。

といっても、投資先の企業が常に最高の投資先を探し続けられるかというと、そうもいきません。

 

結局、このへんは価値観だと思いますが、Rは確実になった収入としてもらえるものはもらっておくほうが、自分の資産を形成できると考えています。

このことについても、第5条でリンクしたRの記事を参考にしてみてください。

第7条 美人コンテストに巻き込まれるな

市場のトレンドに合わせにいくと、ろくなことにならないよ、ってことですね。

株式投資をするに際して最高の状態は、リーマン・ショック後の大暴落みたいな時期であるということです。

美人コンテストすら開かれていない時期に、裏で美人を見つけておくんですよ。コンテストに参加してる時点で、すでにもう…って感じですね(笑)。

第8条 長期投資を旨とせよ

長期投資をなぜするのか?

複利が効きます。

その他詳しい点は、Rの以下の記事を参考にしてください。

第9条 パッシブに運用せよ

ケインズの時代は、インデックス投資なんてものはなかったのですが、今はそれが少額かな可能になっています。

インデックス投資とケインズは親和性があります。それは、未来を予測しないという点においてです。

インデックス投資とは、ケインズが信じた資本主義が拡大再生産をしていく未来を信じることにほかならないからです。

詳しくは上記のRの過去記事を参考にしてください。

第10条 もっとシャンパンを飲もう!

ケインズは死去する前に、もっと人生を楽しんでおけばよかった、もっとシャンパンを飲んでおけばよかったと、後悔の言葉を口にしたと言われている。

出典:『20世紀最高の経済学者 ケインズ 投資の教訓』(Keynes’s Way Wealth:Timeless Investment Lessons from the Great Economist)P227

 

ケインズの我々に対するアドバイスですね。投資の大先輩からの金言です。

なんのためにお金を増やそうとしているの?という視点を忘れるな、ということです。

ときには、増やしたお金を自分の人生を楽しむために使いましょうよ!

Rも来週から1週間ほど海外旅行に行ってきますよ。

 

国際世界を縦横無尽に移動して、あらゆる経験を積んだケインズが死ぬ前にそう言っているんですから、現代を生きる我々はいわんやですね。

もう一度言います。お金を貯める目的はなんですか?人生を楽しむことも大事です。

 

この記事で伝えたかったこと

  • ケインズは、頭でっかちな学者などではなく、現場感覚を理解した、卓越した知性の持ち主の一人であった。
  • ケインズの投資方針をまとめると、以下のような資産運用方針となる。
  1. バリュー投資系のインデックス投資をして、短期売買ではなく、長期投資をする。
  2. 自分の自信を絶対視することなく、不確実な未来に対して、リスクを分散させ、破綻を極力回避すること。
  3. そして、何よりも、人生を楽しむことを忘れないこと!

さて、今回はRが敬愛して止まないジョン・メイナード・ケインズの生い立ちと、彼の資産運用面について、記事にしてみました。

ケインズは、Rの投資方針、人生哲学、学問面等々、多方面に影響を与えた人物の一人であります。

こうして、経済や投資のことについて興味を持ちえたのも、彼のおかげであるのです。

ケインズが死去したのが1946年ですが、今もなお彼の思想は色々なところでいき続けています。世界銀行とIMFというブレトン・ウッズ体制もまたケインズが関係しています(ケインズの理想形ではなかったけれども)。

 

Rのケインズ愛が凄すぎて、少し長文になってしまいましたが、皆さんの資産運用に活きるところがあると思って、今回のブログ記事を執筆しました。

これをきっかけに資産運用を始めてもらっても構いませんし、投資方針を修正してもらっても構いませんし、何よりもケインズという人物について少しでも興味を持ってもらえたら、Rとしては嬉しいです。

ではでは、今回はここまでにしておきましょう。

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公務員 投資家R
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20代地方公務員。投資、公務員、読書、映画などの情報を発信しています。21世紀は「信頼と信用」が何よりも重要になってくると考えて、ブログを運営しています。利益だけを追わない、信用を貯める。利益は後から結果的についてくる。

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