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高金利通貨はインフレで損する可能性が高い 投資の世界にタダ飯は無い

高金利通貨はインフレ通貨
  • 読んでほしい人
    高金利であるという理由だけで外貨を購入している人
  • 扱うテーマ(悩み)は?
    高金利である外国通貨について
  • 伝えたいこと
    高金利である通貨はインフレになって損する可能性がありますよ。
  • この記事を読んで、得することは?
    高金利という理由だけで飛びつかないよう冷静に考えることができるようになります。

アルゼンチン通貨が急落=60%に利上げも効かず
8/31(金) 8:08配信 時事通信
【ニューヨーク時事】30日の外国為替市場では、経済不安が続くアルゼンチンの通貨ペソが急落した。

中央銀行は今月2回目となる緊急会合で政策金利を15%引き上げ、年60%とした。しかし、その後もペソは下げ止まらず、対ドルでの最安値を大幅に更新した。新興国からの資金流出懸念が再び高まってきた。

ロイター通信によると、ペソは一時、1米ドル=42ペソと前日に比べ15%余り下落し、最安値を更新。年初からの下落率は52%を超えた。

中銀は声明で、「足元の為替相場の状況と、国内の物価上昇に大きな影響が出るリスクに対応した」と強調。少なくとも12月までは利下げしない方針も表明したが、通貨安には歯止めがかからなかった。

引用元:Yahoo JAPAN ニュース(時事通信)

ヤフー・ニュースを見ていたら、上記のようなニュースがありました。

アルゼンチンの通貨であるペソが暴落を起こしているという記事です。

 

最近は、トルコ・リラなどの新興国の通貨を高金利という理由だけで購入している人がいるので、そのことについて言及したいと思います。

結論からいうと、高金利という理由だけで、外国通貨を保有していると、為替差損を被る可能性が高いです。

 

今回のトルコ・リラがいい例です。トルコ・リラが高金利であるという理由だけで保有していると、トルコ・リラが暴落して、為替差損を被って、トータルでは損をしてしまうというわけです。

どうして、そんなことが起きてしまうのでしょうか??

今回はその点について記事にしていきたいと思います。

 

ある通貨が高金利であるということには裏がある

  • 高金利であるということは、景気が加熱し、インフレが起きている可能性がある。
  • インフレとは通貨価値の下落を意味するので、その通貨を保有していれば、為替差損になる。

日本の銀行の普通預金の金利は、現在0.001%と設定しているところが多いです。

例えばメガバンクの三菱UFJ銀行の普通預金の利率は、0.001%です(当行のHPから)。

0.001%ということは、1000万円を1年間銀行に預けておいて、利子で100円が付くということです。

これほどの低利率であるなら、日本人が投資先を探して、高金利の外貨に飛びつく理由も理解できないわけではありません。

 

2018/08/31時点での、トルコ中央銀行の政策金利が約17%です。つまり、100万円に対して1年間で利子が約17万円つきます。

日本人からすれば、びっくりするくらい高いですよね。

でも、投資の世界にリスクフリーで美味しい話なんてありません。

 

通貨を見る場合、金利だけでなく、必ずその国のインフレ率(物価の上昇具合)も確認してください。

トルコ統計機構(TUIK)の発表(7月3日)によると、2018年6月の消費者物価指数(CPI)上昇率は前月比2.61%で、前年同月比では5月の12.15%から15.39%に高まり金融市場の予想(13.9%)を上回る上昇となった。

出店:JETRO

2018年6月のCPI(物価上昇率)が約15%です。ものすごい上昇率ですよね。

物価上昇=インフレです。インフレというのは、貨幣価値の低下を意味します。

金利が約17%付いても、インフレ率が15%です。

 

そして、為替というのは、時として大きな波を起こし、一気に荒れるときもあります。

そうすると、トルコ・リラの金利で稼いだ金なんか、一気にリラの暴落で消し去られます。

持ってる貨幣価値がインフレで低下していくということです。

Twitter界隈では、トルコ・リラの大暴落で大損失を出した人が一定数いるようですね…。

 

通貨は長期投資の対象には向かない

  • 通貨(円やドルなど)はインフレに耐性がないので、そもそも長期投資には不向き。
  • 通貨はインフレになる宿命を持っている(人間は欲望をコントロールできないから)。
  • 通貨で利益を上げるなら、FXで短期投機をするべき。

通貨は長期的に低下する宿命にある

円やドルなどの通貨は、インフレに弱いので、長期投資には向きません。

通貨は長期的に価値の低下を迎える運命にあります。

なぜ、そこまで強く言えるのか?

人間が欲望に弱い動物である、とRは考えているからです。

 

今のアメリカを見ればわかります。ドルという紙切れを刷れば、外国の資産を買えるアメリカの借金の大きさを見てください。

人間は楽をしたい生き物です。アメリカはドルを刷れば、外国の資産を買えます。紙切れを刷れば、購買力を創出できるなら、刷りまくる方向に行くに決まってます。

つまり、通貨を刷りまくるということは、通貨価値が低下することを意味します(インフレ)。

アメリカだけじゃなく、中央銀行制度を持つ国の通貨は、こうした歴史を何度も経験しています。

 

どこの通貨を持とうが、原則として、通貨はインフレにより購買力を低下させていきます。

なので、長期投資には向きません。

 

通貨で利益を上げるなら、FXで短期投機をすべき

通貨で利益をあげようと思うなら、スワップ金利を狙ったりするのではなく、バイやショートでトレードするべきですね。

証拠金を入れて、効率よくサヤを抜いていくイメージです。

通貨で利益を出すには、為替の短期売買が向いています。

 

例えば、トルコ・リラを1週間位ショートしてみるとか、そんなかんじです。

為替は長期で保有しようとすれば、大きな痛手を被ることになります。

例えば、トルコ・リラのロングホールドとか。

トルコ・リラのチャート

出典:ヤフー・ファイナンス

恐ろしい結末を迎えることになりますね。

 

投資の世界で美味しい話は無い

  • リスクフリーで高金利など、投資の世界ではありえない。
  • 高リターンの裏には、かならず何かの理由があることを知る。

投資の世界では、タダ飯はありません。

トルコ・リラを持っていれば、自然とどんどんお金が増えていけば良いですが、現実はそうもいきません。

金利が高ければ、普通、その国の経済は加熱していて、インフレになっていますからね。

この場合は、高金利にインフレリスクが潜んでいるということです。

 

高金利というワードや、17%というある一側面しか見ないのは、とても危険な行為です。

ここに、簿記を勉強する意味が出てきます。それは複眼的な、バランスシート的なものの見方です。メリットとデメリットの両方を踏まえた上で、ものを観察するというスキルです。

会計やお金がこれだけ浸透した世の中ですから、簿記的な考え方ができるのは非常に大きな武器になるでしょう。

 

この記事で伝えたかったこと

  • 高金利通貨というだけで、飛びつけば、痛い目にあう。
  • 投資の世界でタダ飯はないことを知る。
  • 物事の両側面を見る力を養う。

今後、高金利通貨に投資して、暴落で大損失を出す投資家が一人でも減ることを祈りたいところです。

そういう意味では、日本円は非常に優秀な通貨ですね。価値がインフレで下がるどころか、デフレで価値が上がっていくのですから。

まぁ、でも極端なデフレは経済を縮小させ、日本の長期的な国力を低下させていくことになりますけどね。

 

ということで、資産運用はシンプルなようで意外と奥が深いです。

まずは、基本的な世界の仕組みをしることから始めましょう。

以下の記事を参考にしてみてください。

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公務員 投資家R
公務員 投資家R
20代地方公務員。投資、公務員、読書、映画などの情報を発信しています。21世紀は「信頼と信用」が何よりも重要になってくると考えて、ブログを運営しています。利益だけを追わない、信用を貯める。利益は後から結果的についてくる。

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