お金のしくみや歴史

銀行の三大業務について そもそも銀行って必要なの?

資本主義経済における銀行
  • 読んでほしい人
    お金の仕組みついて学びたい人
  • 扱うテーマ(悩み)は?
    お金と銀行システムについて
  • 伝えたいこと
    銀行は重要な3つの業務を行っている(預金、為替、融資業務)
  • この記事を読んで、得することは?
    知る人ぞ知るお金の仕組みについて理解できるようになる

さて、今日は、お金や銀行の未来について記事にしてみたいと思います。

最近、大学時代の友達に会うことが多いのですが、銀行員の友人が気づいたらみんな公務員になっているという現象が発生しています(笑)。

地方銀行、メガバンクを問わず、みんな地方公務員に転職しています。銀行員時代は精神を病んでいた人も、地方公務員になり快適に仕事をしているようです。

 

そんな転職組の彼らが言うのは、銀行の悪口ばかりなのですが(笑)、資本主義にとって、今の負債性のあるマネーを使用している限り、銀行というシステムは必要なんです。

銀行業界への就職や転職を考えていた人は、ご存知かもしれませんが、銀行には三大業務というものがあります。

この三大業務については、資本主義を円滑に運営するために、超重要な業務になります。

また、銀行の三大業務から、お金を巡るシステムについても確認していきましょう。

Twitterで質問したところ、銀行の三大業務についての認識は以下のような回答になりました。

 

銀行の三大業務とは?

銀行の三大業務とは?
  1. 預金業務(預金者からお金を預かり管理する業務)
  2. 為替業務(スムーズで安全な決済を提供する業務)
  3. 融資業務(必要な者にお金を貸し与える業務)

銀行の三大業務といえば、上記3つです。そして、この三大業務は超重要です。

預金業務は言わずもがな、預金者の預金を預かる業務です。家に大量の現金を収納しておくのはリスクが高いので、セキュリティーの高い銀行に保管しますよね。

そして、2つ目が、為替業務。為替という表現は抽象的で分かりにくいですね。もっとイメージしやすくすると、送金、決済業務と言えば分かりやすいですかね?

大量の現金を持ち運び決済をするのは危険です。なので、預金の通帳の切り替えだけで、決済を完結させる業務です。遠隔地の場合も、銀行同士でバランスさせれば、それで取引者の決済は完了します。取引を円滑に処理すための重要な業務ですね。

 

最後に3つ目の融資業務です。この業務に関しては、資本主義とは切り離せない超重要な業務になるので、1章分設けて説明します。

銀行の融資業務が、世の中のお金の量を増やす

  • 銀行が貸付という形で、お金を貸すことで、世の中にお金が供給される。
    (借金なくして、お金の供給は無し)

そして最後に、融資業務ですね。これは、貨幣論を勉強すると分かるのですが、いちばん大切な機能になります。融資というのは、お金の欲しい人へ銀行が貸し付ける業務の事です。

 

以前に、現代のお金は信用であり、負債である、と説明しました。(詳しくは以下の記事を御覧ください)

お金が信用であり、負債であるというのなら、貸付(ローン)という言葉にピンと来ませんか?

貸付(ローン)は、銀行が、借り手の返済能力を信用して、負債という形で借り手に貸し与えるものです。そして、最終的には元本に対して利子を付けて返させる契約です。

 

なので、お金が世の中に出回るのは、銀行が融資をし、借り手の通帳にお金が振り込まれた瞬間です。つまり、現代の負債性のあるお金を使用している限り、「借金=負債」という構図になるわけですね。

だから、世の中のお金の量を増やすには、必ず誰かが借金をしないといけないということです。

 

この融資は業務という名前が付いてはいるものの、もはや業界の一業務という範疇を超えています。

なぜなら、融資業務が世の中にマネーを供給する役割を担っているのであれば、それはもはや金融政策の一部であるからです。

そして、融資業務は金融政策でありながら、お金をどの業界に分配するのかをも決定する重要な業務ですね。将来が有望な業界であっても銀行からの融資がなければ、その可能性も潰えてしまう可能性が高いからです。

ということで、銀行の融資業務は資本主義においては、極めて重要な業務になるということがお分かりいただけると思います。

 

融資業務は銀行の中核になる業務

日本ではそれほど顕著ではありませんが、アメリカではデリバティブが勢いを付け、銀行が積極的なリスクを取って、こうした取引に力を入れすぎてしまいました。その結果は、皆さんご存知のとおり、リーマンショックとして現れました。(証券業務の異常発達)

 

最近はネット銀行やフィンテックが発達し、決済業務や預金業務は伝統的な銀行でなくても、十分に対応できてしまう世の中になりました。

預金や決済業務は何も伝統的な金融機関に口座を登録しなくても、セブン銀行を始めとするネットバンキングで処理できてしまいますからね。セブンイレブンは全国各地に店舗があるので、利便性は非常に高いですよね。

 

そうなると、「銀行の本質的な業務って何なの?」ってことになりますよね?

三大業務のうち、

①預金業務(代替可能)

②為替業務(代替可能)

③融資業務(本質的な業務)

③が今後の伝統的な金融機関の本質的な業務になっていくのではないかなって、私は思ってます。

 

つまり、投資家的な視点が銀行員にも必要になるということです。

どの業界の、どの分野にお金を投入(融資)すれば、社会の価値は増大されるのか?

借り手の返済能力を見極める眼力、貸し手の現状・将来分析、大局的な総合判断力、こうしたスキルを経た上での健全な融資業務。

それこそが、これからの本質的な銀行業務になると考えています(原点回帰ですね)。

 

最近は、某◯ルガ銀行が世間を騒がしていますが、信用が武器の銀行があれだけの問題を引き起こしてしまうとヤバイですね…。

 

銀行は重要なインフラであるということの意味

  • 資本主義システムに埋め込まれた重要な銀行はインフラのような役割を果たす。
  • インフラがなくなっては困るので、非常時には公的資金(税金)が注入される。

よく耳にする話だと思います。「銀行は、緊急時に公的資金が注入されるから良いよな…。」

資本主義は原則的には自己責任の世界なので、公的資金の注入は例外措置になります。銀行は破綻させてしまうと、経済全体に与える影響が大きいので、潰せないというわけです。

リーマンショックのときにも、何度も耳にした言葉ですね。

「Too Big Too Fail(大きすぎて潰せない)」。

 

公的資金の注入はリスクの負担の移転を意味します。

銀行が貸付時に取ったリスクを、納税者が負担するということです。

リスクの負担の移転は、重要なモラル・ハザードを引き起こすので、慎重に見極めねばなりません。平常時はリスクを取りまくって稼ぐだけ稼いで、緊急時は、お上助けては許されませんからね。

そのため、最初から銀行業は諸々規制があるわけですね。

 

仮想通貨、AI、FinTechは銀行業の敵となるか?

  • 最終的には、銀行業がFinTechなどの情報技術を取り込むことが予想される。

銀行業というのは、今の中央銀行の貨幣システムを採用している以上、必要な存在です。

はっきり言って、特権的な業界だと思います。

中央銀行と政府を中心とする貨幣システムでは、必ず管理者に通貨発行益が計上されます(シニョレッジといいます)。

 

通貨発行益を求めて様々な主権がバトルをしてきたのがお金の歴史です。中央銀行を支配する力を持つ者は、法律も不要です。この世で最強の権力者になります。

既得権力層はみすみすとそのような特権を見放すはずが無いので、必ずこのFinTech、AI、仮想通貨、ブロックチェーンなどの技術を現行体制に取り込もうとするでしょう。

 

ブロックチェーンを基盤とする仮想通貨が出現していますが、これは間違いなく今の通貨発行システムから逸脱しています。

ただ、ブロックチェーンやAIなどのFinTech自体は有効活用できるものなので、それを銀行業に取り込む形で、発展していくはずです。

 

現在の中央銀行を中心とする通貨発行システムの実態については、面白い動画を見つけたので、興味がある方は御覧ください。ちょっと陰謀論が入っていますが、基本的な仕組みはわかりやすく説明されています。負債性の通貨の意味がわかると思います(DEBT=MONEYという表現が動画に出てくる)。

Youtube 貨幣の真実より

 

まとめ

話が少し大きくなりましたが、銀行とお金について、まとめておきましょう。

  • 銀行には重要な三大業務が存在する。それは、預金、為替、融資業務である。
  • 特に融資業務は、金融政策の一部であり、国内での資金分配に大きな影響を与えることから、三大業務の中でも特に重要な業務となっている。
  • 誰かが借金をしなければ、世の中にお金は供給されない(負債=お金)。
  • 資本主義と現在の中央銀行貨幣システムを採用する限り、銀行業務がなくなることは無い。
  • 銀行業界は、現行体制を維持する方向で、FinTechなどの情報技術を取り込むと推測される。

銀行は就職するとしないにかかわらず、ほとんど全ての人に関係してきますね。

我々が普段使用しているお金や銀行の業務について知り、投資や経済の判断に活用しましょう!

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公務員 投資家R
公務員 投資家R
20代地方公務員。投資、公務員、読書、映画などの情報を発信しています。21世紀は「信頼と信用」が何よりも重要になってくると考えて、ブログを運営しています。利益だけを追わない、信用を貯める。利益は後から結果的についてくる。

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