投資

外国株投資における為替レートは円高になったほうが良いって本当なの!?

外貨建て商品を長期投資する人は円安になるより円高になったほうが良い
  • 読んでほしい人
    外国株投資をしている人で、為替レートは円高と円安のどちらに動いた方が良いのか気になっている人へ
  • 扱うテーマ(悩み)は?
    外貨建て金融商品と為替差益・損の関係について
  • 伝えたいこと
    実は、投資商品が利益を挙げているなら、円高に為替は動いたほうが良いということ
  • この記事を読んで、得することは?
    短期的な為替の動きに惑わされず、骨太な外国株長期投資をすることができるようになります

外貨建ての金融商品を買っているけれど、金融商品の値動きと外国為替の値動きがあって、どのように捉えたら良いかわかんない!、って思っている人は、多いのではないでしょうか?

わかります。株の値動きを負うのも精一杯なのに、それに加えて外国為替の動きで損益が変わってくるのですから、嫌になりますよね。私も混乱することが多かったです。

しかし、この記事を読んでもらえれば、そんな悩みも減ってくるのかなと思います。結論からいうと、外貨建ての金融商品を買っている場合、最終的には円高になったほうが良いのです。

早速、この記事で円高になった方が良い理由について、わかりやすく一緒に確認していきましょう。

*ちなみに、この記事は為替シリーズ第二弾なので、第一弾を読んでいない人は、そちらから読むことをオススメします。

外国株投資と外国為替の損益の関係について

外国為替
  • 長期投資においては、外国為替の動きは実質的な投資リターンに中立である。
  • 円安になろうが、円高になろうが、あなたが投資をした商品の損益率のみを気にしていれば良いということである。
  • しかし、円安・円高のどちらかが良いと言われれば、円高方向に動いたほうが良いのである。

理論的には、外国株に長期投資する場合、外国為替の動きは気にする必要が無いです。

つまり、それは、あなたが投資をした商品の動きのみを注意してれば良い、ということを意味します。

それについては、上記第一弾の記事にて説明しているので、ご確認願います。

 

円高になろうが、円安になろうが、あなたの投資商品の値動きだけを気にしていれば良いのですが、それを踏まえた上でなお、円高になった方が良い理由を説明します。

 

外国株投資において、外国為替は、円高になった方が良い

外国為替 円高

あなたが投資をしている商品がプラス評価になっているなら、為替は円高に動いたほうが良い。

理由は、投資商品のプラスによりあなたの円通貨の購買力は保たれているのに、為替による損が出ているため、名目投資利益に対して課税がなされないためです。

「は?こいつ、何言ってるか、わかんないわ(笑)」と思われた方が、ほとんどだと思うので、もう少し付いてきてください。

 

理解を促すために、具体例を出して考えてみましょう。

あなたが米国株のコカ・コーラの株(以下、KO)を買って、30年間長期投資した場合を想定しましょう。以下のような2ケースを想定してみましょう。

★想定する2パターン★

  1. KO株価が10倍、為替は円高方向に10倍(投資利益が10倍だけど、為替損が同じく10倍
  2. KO株価が10倍、為替は円安方向に10倍(投資利益が10倍で、為替益も10倍)

この2パターンを比較することによって、あなたの外国為替と外貨建ての金融商品との関係性が理解が深まります。

一見すると、パターン2の方が、良いと思いますよね?

でも実は、外国株投資をしている人にとって最高なパターンは、1の方です。

なぜ、そんなことになるのでしょうか?説明をしていきますね。

 

ケース1 投資利益が10倍、為替の損も10倍のケース

文字で説明されも分かりにくいの、表にまとめてみました。

(*わかりやすくするために、米国での課税は省略して考えています)

株価10倍 為替損も10倍

まずは、投資のリターンを考えるときの原則を確認しておきます。

それは、実質リターンでリターンを捉えるということです。

実質リターン = 名目リターン ー インフレ率」で求めます。

 

それを踏まえた上で、パターン1を確認してきましょう。

まず、現在のKOの株価は1ドルです。円建てにすると、100円ですね。

そして、このKOの株価を30年後に蓋を開けてみたら、なんと10倍になっていました。

しかし、喜んだのはつかの間、為替も10倍円高に動いていて、為替差損も同じく10倍発生していました。なので、せっかくKOの株価が10倍になった同額分、外国為替による損を被ってしまいました。

 

それでは、このパターン1のケースは、投資をする意味が全く無かったのでしょうか?

いーや、そんなことはありません。実はこのケースこそ最高に素晴らしいパターンです。

 

KOはあなたの見込みどおりコカ・コーラを全世界に売りさばき、30年で10倍になってくれました。あなたには先見の明がありました。

でも、円高になってしまったことにより、それと同額の為替差損が生じてしまいました。

しかし、ここでよく考えてほしいのです。円高とは、対外的には、円通貨の価値の上昇を意味します。そして、対内的には、デフレーションを意味するのです(貨幣価値の上昇=物価の下落)。

 

現在時点で、リンゴ1個の値段が100円でした。30年間で円高が進み(貨幣価値の上昇が進み)、30年後のリンゴの値段は10分1まで下落しました(1個あたり10円)。

円高が進行することは、日本国内での通貨と物価の関係において、物価に対して通貨の価値が10倍になったことを意味します。

あなたのコカ・コーラの株価は、30年後の時点において、10ドル×10円=100円となっています。

 

ここで、購買力ベース(実質的リターン)で考えてみましょう。

現時点で、あなたはコカ・コーラの株を売れば、リンゴ1個が買えます。

30年後、株価は10倍になっています。日本円に戻すと、30年前と同じ100円です。

 

でも、様子が違うのに皆さんは気づきますよね。そう、物価が10分の1になっています。

つまり、リンゴは10個買うことができます。

100円の価値が、現在と30年後では全然違うのです。

どうして、あなたは30年後の貴重な100円を保てたままなのか。いうまでもなく、KOの株価が同じく10倍上昇してくれたからです。

 

しかも、なんと、KOの株価は現時点も30年後の時点でも、同額の100円なので、税金が課税されません。なぜなら、投資利益と同額分の為替差損が生じているので、名目的リターンは0だからです。

コカコーラの株価上昇の恩恵をそのまま受けることができるのですよ。

 

ケース2 投資の利益が10倍 為替の益も10倍のケース

こちらも、表にまとめてみました。

(*わかりやすくするために、米国での課税は省略して考えています)

投資利益10倍 為替益も10倍

(*わかりやすくするために、米国での課税は省略して考えています)

 

現在の株価は、ケース1と同じで、KO1株あたり1ドルです。円建てだと、100円ですね。

30年後に、KOの株価は10倍になっているのは、ケース1と同じです。

ここで違うのは、為替が円安方向に10倍動いていることです。

KOの株価上昇に加えて、為替が円安方向に動いたことにより、為替差益も生じています。

 

30年後のKOの株価は円安に動いたこともあって、1株あたり10,000円になっています。

うっひょー!って感じだと思いますが(笑)、よく考えてみてください。

円安というのは、対外的には、他通貨に対して円通貨の価値が下落することを意味します。そして、対内的には、インフレーションを意味します(貨幣価値の下落=物価の上昇)。

 

現在、リンゴは1個100円で購入できましたが、30年間で円安が進行し、物価が10倍になってしまいました。30年後のリンゴは1個1,000円です。

ケース1と同じく、KOの株価が10倍になっているので、同じく、購買力ベース(実質的投資リターン)で見ると、30年後にリンゴは10個買うことができます。

しかし、ケース1と違うのは税金の点です。円安により為替差益が出ているので、KOの株価上昇分と相殺が出来ず、利益である9,900円に課税がなされてしまっています。

この税金が課税されてしまった分、KOの株価上昇分が相殺されてしまうのです。

 

円安になると、為替差益という名目的利益に対して課税がなされる

  • 政府は名目的リターンに対して課税してくる。

ケース1とケース2を比較してわかったことを再度まとめてみましょう。

★外貨建て金融商品と外国為替の関係★

  1. 為替の動きは実質的投資リターンには中立
    (円高・円安に動いても、購買力は10倍のままでした)
  2. 政府は名目的利益に対して課税します
    (円安になったときは名目的利益が9,900円発生していたので、それに対して課税されました。円高の際は、名目的利益は0円なので、課税なしでした。)
  3. 通貨安は、対外的には、円安を意味する。対内的には、インフレを意味する。
    (円安により、為替差益が生じるが、その分、国内の物価も上昇する)
  4. 通貨高は、対外的には、円高を意味する。対内的には、デフレを意味する。
    (円高により、為替差損が生じるが、その分、国内の物価も下落する)

ケース1の方が、実は最高のパターンであることを最初に説明しました。

インフレは、名目的価値の上昇をもたらします、そして、その名目的価値の上昇に対して、政府は課税してきます。

デフレは名目的価値の下落をもたらします(リンゴ1個あたりの値段を下げます)。でも、政府は、物価が下がってきて、生活が実質的に豊かになっていることに対して、課税しますか?しませんよね。

 

この記事で伝えたかったこと

  • 長期投資をする場合、外国為替の動きは気にする必要が無い。
  • あなたが投資をした商品の値動きのみに注意していればOK。
  • 円高になったほうが、名目的価値に対しての課税が無い分、円安より購買力が保てる(実質的リターンが上昇する)。

結論としては、外国株に長期投資をしている人は、外国為替は気にしない!

気にしないけど、どっちかというと、円高の方が良い!、とざっくり理解しておけばOKです。

 

外国為替の値動きにより翻弄されていた人にとっては、意外とシンプルな結論だったと思います。この記事の内容を理解して、どっしりと構えて、長期投資を実践しましょう(^o^)

 

外国株で長期投資を実践するなら、米国株がオススメですよ!

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公務員 投資家R
公務員 投資家R
20代地方公務員。投資、公務員、読書、映画などの情報を発信しています。21世紀は「信頼と信用」が何よりも重要になってくると考えて、ブログを運営しています。利益だけを追わない、信用を貯める。利益は後から結果的についてくる。

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