働き方や生き方

公務員は勝ち組って本当? 公務員への就職・転職を考えている人へ

公務員は勝ち組か?

★今回の記事の概要★

  • 読んでほしい人
    公務員への就職や転職を考えている人
  • 扱うテーマは?
    公務員が「勝ち組」かどうか。
  • 伝えたいこと
    実際のところ、公務員は「勝ち組」なんかではないこと。
  • この記事を読んで、得することは?
    公務員の実態を知ってもらうことで、納得のいく就活・転職ができるようになります。

世間でよく言われることが多い、「公務員」と「勝ち組」というキーワード。

私も公務員への就活時に、Googleで「公務員 勝ち組」って調べてたっけ。

やっぱり自分が就職する職業が、世の中で「勝ち組」かどうか、気になりますよね。

私は、「勝ち組」であるかどうかを気にすることについて、別になんとも思いません。

私が、現役地方公務員として、この質問に答えられるほど知識がついたので、過去の自分に向けて一応の回答を書こう、と思ったのが今回の記事の執筆理由です。

 

じゃあ、まずは早速結論から、「公務員は勝ち組」ではありません。

その理由を端的に言うと、公務員の待遇はそれほど恵まれたものではないからです。

詳しく説明していくことにしましょう。

公務員が勝ち組? 公務員のイメージを確認してみよう

公務員が勝ち組かどうかを考えるのですから、まずは、世の中で公務員がどのように思われているのかを確認する必要があります。

例としては微妙かもしれませんが、意外とあたっていたりもするので、2chの公務員のイメージを引用してきました。

公務員
・年収30で600万余裕(平均年収は300万)
・労働時間8時30分出勤、17時30退庁
・週休2日。祝祭日休み。休暇たっぷり
・社会的地位が約束される。
・残業ほぼ無し
・クビにならない
・年功序列のためプレッシャーがほぼ無い
・仕事も楽。パソコンカチカチか電話応対くらい
・結婚も安泰
・退職金がたんまり貰えるため老後も安泰

これもう完全なる勝ち組だろ…
お前ら公務員にならなくてよかったんか?

出典:【悲報】公務員が勝ち組すぎる!上級国民公務員様の労働時間や年収がこちら…「公務員に親でも殺されたんか?」

どうですか?

意外と世間の公務員のイメージを反映しているのではないかと思います。

私も就職する前は、公務員のイメージなんてこんなもんでしたから。

 

全部検証すると、記事が長くなってしまうので、2chの公務員へのイメージを3つの観点に分けて考えてみることにしましょう。

公務員が勝ち組かどうかを考える3つの観点

  1. 金銭面
  2. 精神的負担(仕事の内容・残業の多い少ない)
  3. 福利厚生の観点

「公務員の給料は安定している」の本当の意味 金銭面の観点

公務員の給料は安定しているの本当の意味

  • 「安定」とはまさに字のごとく、安く定まっているということである。
  • 能力や実力が、反映されずに、給料は安定する。
  • 安定しているから、副業はやっちゃダメ。

公務員の給料に実力や努力は反映されづらい

日本語って面白い。

安定するとは、「不変」であり一定のイメージがあるが、字のとおり「安く定まる」とも解釈できる。

この安定することを、プラスと捉えるかマイナスに捉えるかは、人によって違うのだろうが、私はマイナスに捉える。

理由は簡単で、頑張るモチベーションが無くなるから。

 

とても簡単な話ですよね。

頑張っても、自分の努力や能力が反映されないなら、適当に仕事をやって給料を貰えばいいだけの話です。

嘘のような本当の話ですが、公務員の給料の実情なんてこんなものです。

 

自分で言うのもなんですが、入庁してから私は、色々な資格をとりました。

役所は業務に関係する資格を取ったところで、報酬が出るわけでもないし、「そんな資格なんか取ってどうするの?」って言われる始末です。

笑っちゃいますよね(笑)。

 

だから、給料は「安定」します。

資格を取ろうが、能力があろうが、努力をしようが、給与にはそれほど影響しません。

公務員の世界は、勤務年数が全てです。

これは、実力がある若手にとっては、想像する以上に地獄絵図ですよ。

 

Excelのコピー・アンド・ペーストがわからない上司が自分の2倍の給与を貰う

私の実体験です。

Excelのコピー・アンド・ペーストを教えてもらっている上司が自分の2倍の給与をもらっている。

仕事もろくにせず丸投げしている管理職が管理職手当をもらっている。

こういった不条理な世界に堪えられるのであれば、あなたは公務員に向いています。

給料が安定しているの本当の意味を知った私は、「どこが、勝ち組だよ!?」と思いましたね(笑)。

 

公務員は副業が制限される? 副業の制限は大きな痛手

法律で副業が制限されている公務員は、給与収入のみに依存する職業である。

つまり、自分が働けなくなったら、収入が途絶えることを意味します。

公務員への就活や転職を考えている人は、知っている人も多いと思います。

公務員は法律で副業が制限されています。

この副業の制限は、かなりの痛手です。

自分の収入を増やす選択はただ一つ、自分の給料が上がるのを祈るだけです(笑)。

 

公務員の給与は、民間企業の給料と連動します。

民間企業の給料が下がれば、公務員の給料も下がります。

逆に、民間企業の給料が上がれば、公務員の給料も上がります。

何が言いたいかと言うと、国の今後の景気に自分の給料が連動しているってことです。

なぜなら、民間企業の給料は景気に左右されますからね。

 

そして、皆さんがご存知のとおり、日本の景気はよくありません。

少子高齢化、労働力不足、ワーキングプアーなど、今後の日本の経済が好転する兆しも観られません。

 

そんな日本の暗い未来に、自分の給料が連動しているということです。

なのに、公務員は副業が制限されているため、自分の収入を増やすことができません。

 

この副業が制限された公務員が、勝ち組であると自信を持って言えますか??

私は控えめに言って、言えませんね…。

 

公務員の仕事は楽なのか? 残業もなくて、定時帰り? 精神的負担の観点

公務員の仕事にも、滞納整理や生活保護を始めとする大変な仕事も多い。

残業も部署によって色々で、忙しいと、月の残業時間が100時間を超える部署もある。

別に脅しているわけではありません。ただ、現実を知ってもらいたいだけです。

「公務員の仕事が楽」と聞いて、就職する人が後を絶たないからです。

現実と理想のギャップに悩み、うつ病になり、退職や休職してしまう人が多いです。

皆さんには、そうなってほしくないので、書いています。

公務員でも楽じゃない職場や仕事はたくさんある

公務員の仕事内容に関して、楽であるというイメージが先行していますが、そんなことはありません。

例えば、私の経験から言うと、滞納整理という仕事があります。

簡単に言うと、税金の滞納者に差し押さえをする仕事です。

 

税金を払ってもらえなければ、差し押さえをするしかないです。

当然、差し押さえをすれば、滞納者は怒り狂って窓口に来ます。

そして、大声を出して、職員への罵声を何時間も続けます。

「税金泥棒! やり方がキタナイ! 悪徳業者だな!」

とにかく、精神への負担がすごいです。

 

私が経験した仕事の中で、具体例を挙げてみました。

皆さんが、滞納整理をやることになったら、「公務員の仕事は楽だよ」って言えますか?

私には言えません。

 

公務員の残業はどれくらいか? 定時で帰れるのか?

私も就職する前は定時に帰れるのが公務員だと思ってました。

ただ、実際にはそんなことなくて、忙しい部署は本当に忙しくて、月の残業時間だけで、100時間を超える部署もあります。

その一方で、それほど残業がない部署もあって、定時帰りができるところもあります。

 

ただ、この残業も面白いのです。

なにが、面白いかと言うと、優秀な人ほど残業時間が多くなります。

「えっ、逆じゃないの?」と思いますよね。

 

その理由は簡単で、公務員には残業に関して以下のような特徴があるからです。

公務員の残業に関する面白い特徴

  • 優秀な人ほど激務部署に行くので、残業が増える傾向にある。
  • 仕事をどれだけ効率的に処理できたかは関係なく、残業を多くしている人は頑張っている職員とみなされる傾向がある。
    →頑張れば頑張るほど、残業時間が増える職場に行かされる。
    →無能な職員で残業をしている人ほど、頑張っている職員と評価される。

この現実を知ったときは笑いました(笑)。

組織としての公務員の生産性が低くなる理由がわかりましたね。

 

簡単にクビにできないのは、他の職員からしてみると、どうなの? 公務員の福利厚生の観点から

職員を簡単にクビにできないということは、その職員の穴埋めを他の職員を負担することを意味します。

公務員の福利厚生は恵まれていることが知られていますよね。

確かに、労働者としての公務員は法律で厚く守られています。

働く人にとっては嬉しいですよね。

 

内部で公務員として働くと、色々と現実を見ることになります。

簡単にクビにできないということは、誰かに問題が発生し、穴ができてしまった場合、その負担は周囲の職員に及ぶことになります。

そういう場合、例にもれず、優秀な職員に仕事が振られます。

そういう意味でも、優秀な職員は残業が増える傾向にありますね。

 

この記事で伝えたかったこと

現役公務員が考える 公務員がもはや勝ち組でない3つの理由

  1. 給料が安定している
    →努力や能力は給料に反映されない。
    →頑張っても頑張らなくても、給料は一律に支給される。
    →安定しているから、副業はやっちゃだめ。
  2. 残業もなくて、うはうは! 仕事も楽!
    →想像以上に大変な仕事はたくさんある。
    →残業時間も、部署によっては、100時間/月越えの部署もある。
    →優秀な人ほど、激務部署に行かされ、激務になる傾向がある。
  3. 福利厚生が充実 クビにならないよ
    →その職員がいない間、他の職員に負担がかかってます

さぁ、公務員が勝ち組かどうか、現役公務員の立場から検証してみました。

あなたの親や周囲の人間は、イメージでもって、「公務員は安泰だ」と勧めてくるでしょう。

その時は、一回落ち着いて、この記事を読んでもらいたいです。あなたには、まだ選択の権利があるのですから。

公務員は頑張れば頑張る人ほど、損をする、なんとも不思議な世界です。

 

さぁ、あなたはこの記事を読んでも、まだ「公務員は勝ち組」だと言えますか?

それでも、公務員になりたいなら、あなたの滅私奉公マインドは最高レベルだ、と言えるでしょう。

 

今回の記事では、公務員のデメリットの部分を強調してみましたが、もちろんメリットもあります。メリットとデメリットを説明した記事も書いているので、参考にしてみてください。

 

 

また、公務員のへの様々な質問をまとめた、記事を書いてますので、そちらも参考にどうぞ。

ABOUT ME
公務員 投資家R
公務員 投資家R
20代地方公務員。投資、公務員、読書、映画などの情報を発信しています。21世紀は「信頼と信用」が何よりも重要になってくると考えて、ブログを運営しています。利益だけを追わない、信用を貯める。利益は後から結果的についてくる。

POSTED COMMENT

  1. ローンウルフ より:

    よく言われる「勝ち組」「負け組」って言葉が好きではないんですよねー。何をもって勝ちか負けとするかは人それぞれだと思うので。
    なので公務員=勝ち組という発想は違和感を強く感じます。自分なんかは金貯めて早く仕事辞めたいって思いながら毎日仕事してますから(笑)

    ウチの市役所は残業多い人=優秀な人という文化はあまりないので、そういう意味ではやりやすいかなと思います。

    • そうですね。
      勝ち組とか負け組というのは、判断基準によって変わりますからね。
      そして、その判断基準は、人によって違うので、絶対的な回答はありません。

      うちの職場は非合理的な考え方が支配しているようなので、飲み込まれないように抵抗しています(笑)。

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