投資

投資理論を体系的に学んで、自分の資産運用に役立てよう!

投資論を体系的に学ぶ

投資は奥が深い。

と言いつつ、投資理論の歴史が始まったのは、意外と最近なのを知っていますか?

投資の理論が議論されるようになったのは、なんとたった100年近く前です。

1900年にルイ・バシュリエが『投機の理論』を発表したことにより、投資理論の世界は幕を開けることになります。

 

そんな投資理論ですが、投資をやっている人も、これから始める人も、一度体系的に学べる場所があれば、と思い今回の記事を書きました。

様々な理論が乱立する投資世界ですが、初心者にもわかりやすく、歴史的な流れをイメージできるように、説明をしていきますね♪

ちなみに私は根っからの文系人間ですので、数学的記述は避けて、文章のみのでの説明にさせていただきます(笑)。

今回の記事を書くにあたり参考にしたのが、田渕直也氏の『ファイナンス理論全史』です。

投資理論の大まかなこれまでの歴史

今回、説明する、投資理論の歴史的な流れをまずは確認しておきましょう。

☆投資理論の大まかな歴史的な流れ☆

1900年 ①ルイ・バシュリエが『投機の理論』発表。ランダムウォーク理論の始まり。
1952年 ②ハリー・マーコウィッツ 「ポートフォリオ選択」
1960年代 ③ウィリアム・シャープ CAPM(資本資産評価モデル)

④ユージン・ファーマ 「効率的市場仮説」

1973年 ⑤バートン・マルキール 「ウォール街のランダムウォーカー」
1984年 ⑥バフェットによるコロンビア大学での討論会
2002年 ⑦ダニエル・カーネマン プロスペクト理論 ノーベル経済学賞受賞

*『ファイナンス理論全史』P7 参考

「おい、嘘だろ…。投資理論ってやっぱり難しいんじゃん…。」と思ったそこのアナタ、大丈夫です、安心してください。

この表の単語だけ見て内容が理解できたら、天才です(笑)。

これから、きちんと説明しますから。

表内の青字は、人間の理性を重視する考え方。

表内の赤字は、人間の動物性を重視する考え方。

①ルイ・バシュリエ 「投機の理論」 ランダムウォーク理論のはじまり

ルイ・バシュリエ ランダムウォーク理論のポイント

  1. 将来の価格の予測はできない。
    →テクニカル分析やファンダメンタル分析とか無意味。
  2. 将来の価格は確率的になら計算できる。
    →「○円になる確率は△%」とは言える。

将来の予測ができないということは、価格の動きが「ランダム」であることを意味します(ランダムウォークという名前にもあるとおり)。

ランダムであるので、分析をいくらしようが無意味、ということになります。

ただ、面白いのは、「ランダム」だと、将来の価格の範囲を確率的に表現できるというところです。

「○円になる確率は△%」みたいな言い方ができます。

 

この将来の価格の動きを確率的に表現できるというのは、革命的な一歩でした。

このバシュリエの考え方をもとに、数々の投資理論が生まれていくことになりますからね。

脱線しますが、なんと、バシュリエの指導教官は、あの「アンリ・ポアンカレ」なんですよね。

ポアンカレ予想を提示した有名な天才数学者ですね。

②ハリー・マーコウィッツ 「ポートフォリオ選択」

マーコウィッツ 「ポートフォリオ選択」

  • 分散投資が最高!

超適当でスミマセン(笑)。

ただ、ポートフォリオ選択の理論のポイントを抽出すると、「分散投資が最高」になるのです。

 

理由も簡単です。

分散投資をすることによって、リターンを一定に保ちつつ、リスクを減らせるからです。

 

リターンは高ければ高いほうがいいですよね。

一方で、リスクは減らせれば減らせるほうが良いですよね。

リターンが上がれば、リスクも上がってしまうもの。

でも、マーコウィッツ先生の考えによれば、分散投資をすることで、リターンを保ちつつ、リスクのみを減らせることがわかりました。

 

「分散投資をするのが良いことはわかった、じゃあどれくらいの銘柄に分散すれば良いんだよ!?」という質問がきそうですね。

それに答えたのが、後述するシャープ先生のCAPMという理論です。

③ウィリアム・シャープ CAPM(資本資産評価モデル)

ウィリアム・シャープ CAPM(資本資産評価モデル)

  • 分散投資の最高形態は、市場全てに分散すること!

CAPMは方程式とかあるのですが、Rは文系人間なので、割愛します(笑)。

とにかく、シャープ先生が言ったのは、分散投資の最高形態は、「市場全体に分散」です。

 

つまり、インデックス投資と言われるものの理論的根拠を提示することになります。

ちなみに、シャープ先生はこの理論で1990年にノーベル経済学賞を受賞しています。

 

TOYOTA自動車の1銘柄より、日経平均株価のような市場平均。

日本だけじゃなくて、世界全部の株式市場が入れば、もっと最高。

こんな感じのイメージです。

 

④ユージン・ファーマ 「効率的市場仮説」

ユージン・ファーマ 「効率的市場仮説」

  • 株価に影響を与えるような情報は、全て価格に反映済みであるという仮説。

この「効率的市場仮説」は投資の世界だけではなく、経済学の世界にもよく使われる言葉。

人間は現時点で把握できうる情報をすべて把握していることが前提になっている。

 

株価に影響を与えるような情報が現時点ですべて正しく株価に反映しているのであれば、次に株価に影響を与える情報はみんなが未知の情報のみですよね。

未知の情報ですから、株価がどちらに動くのかわからない、つまり、ランダムであるということになります。

この効率的市場仮説はランダムウォークを理論的に説明する仮説として使われることが多いですね。

⑤バートン・マルキール 「ウォール街のランダムウォーカー」

バートン・マルキール 「ウォール街のランダムウォーカー」

  • 高い手数料が取られるアクティブファンドは良くない。
  • 市場平均のリターンを狙えるインデックス投資が良い。

このバートン・マルキールの「ウォール街のランダムウォーカー」は、インデックス投資を行う者にとって、金科玉条のようになっている本です。

理論では無いのですが、投資理論や投資界に与えた影響は大きく、今でも信奉者は多いです。

 

このバートン・マルキールも基本的には、バシュリエからのランダムウォーク理論の系譜を引いています。

一応、言葉の説明をしておきましょう。

☆インデックス投資☆

インデックス投資信託は、市場平均に連動するように作られた投資信託のことです。

市場平均とは、日経平均株価とかNYダウとかS&P500とか、指標のことです。

よく聞きますよね。基本的には、これらの指標と連動するように株の売買をマネジャーが行います。

市場平均に連動するように管理するだけなので、手数料も安いです。

☆アクティブ投資☆

アクティブ投資信託は、市場平均を超えて、野心的にリターンを求めていく投資信託のことです。

価値はあるのに市場から評価されてない割安株を見つけて買う。

こんな風に、マネジャーの手腕が試される投資信託です。

割安に評価されているので、みんながその価値に気づいたときには、大きなリターンを得られます(市場平均のそれを超えられる)。

マネジャーの手腕が求められるので、手数料もインデックス投資信託より高めになりがちです。

インデックス投資やアクティブ投資という言葉はよく出てくるので、違いを理解しておきましょう!

未来は予測できないので、絶対的な回答はないんですけど、マルキールは「頻繁に売買して手数料がかさむアクティブ投資より、手数料も少なくて済んで、市場平均を狙えるインデックス投資の方がおすすめ」と主張しました。

 

⑥バフェットによるコロンビア大学での討論会

☆バフェットによる効率的市場仮説への反証☆

特定の手法を取る複数の投資家が一様に好成績を収めるのは、ランダムウォーク理論に対する重要な反証になる。

今までは、バシュリエから始まるランダムウォーク理論の投資理論の歴史をみてきました。

でも、投資理論を語る上で絶対に外せない超重要人物がいますよね?

何を隠そう、60年以上に渡って平均リターン20%代前半という成績を叩き出した「ウォーレン・バフェット」です。

 

今までの投資理論を聞いていると、インデックス投資が一番最高の投資方法であると思われるかもしれないが、実はそんなこともないのです。

インデックス投資で狙えるのは、あくまで市場平均だからです。

 

そして、この1984年に行われた討論会でバフェットは、効率的市場仮説に対する見事な反証を行います。

バフェットは自分が好成績を残したことが、効率的市場仮説に対する何よりもの反証だという主張はしませんでした。

バフェットみたいに異常値が出現する可能性は確率的にありえるからです。

つまり、バフェットが何十年にも渡って好成績を出してきたのは、「まぐれ」と言われる可能性を捨てきれないのです。

 

しかし、バフェットは上記の反証ではなく、別の反証を行いました。

それは、「自分と同じような手法を採用する複数の投資家が、おしなべて市場平均を超えているのなら、それはもはや偶然やまぐれとは言えないのでは??」という反証でした。

バフェットみたいな傑物が現れることは確率的にありえるけど、そうなのだとしたら、ランダムに出現するはず。

なのに、現実世界を見てみると、同様の手法を採用した投資家がおしなべて好成績を残している。そこには、何らかの理由があるということになりますよね。

見事という他ありませんね。

 

⑦ダニエル・カーネマン プロスペクト理論 ノーベル経済学賞受賞

ダニエル・カーネマン プロスペクト理論 

  • 人は、得られるものにでなく、失うものに、より過敏に反応する。

*『ファイナンス理論全史』P190からの引用

ダニエル・カーネマンのプロスペクト理論自体も重要ですが、さらに注目すべきは、行動経済学という学問が注目を浴びてきたという事実です。

「人間は合理的に行動できるという前提で、投資理論や経済学が考えられてきたけど、本当にその前提は正しいのかい?」という極めて本質的な問いです。

「A→B→…→Z」だから、Zが正しい!

「理路整然と証明してきたけど、一体そのAはどっから来たんだい?」

前提を疑うとは、まさにこのことです。

 

人間が合理的に行動できず、早とちり、思い込み、バイアスをする生き物で、そのことが意思決定に大きな影響を与えていたら?

そこにこそ、市場が効率的に合理的に機能しない理由があるんじゃないかい?

こう考えるのが当然ですよね。

私が前に書いた、以下の記事も行動ファイナンスを前提にしています。

 

投資理論のまとめ

1900年のバシュリエのランダムウォーク理論に始まり、2002年のダニエル・カーネマンのプロスペクト理論までを一気に見てきました。

どうでしたか?

数式や方程式を使わずに理論を説明できるか不安がありましたが、なんとかなった気がします(笑)。

ご覧の通り、投資理論の歴史は、ランダムウォーク理論とそのアンチとの戦いと言っても過言ではないです。

 

参考までに、私の投資哲学について話しておくと、「市場はそこそこ効率的に機能していると考えており、一部人間の動物性により歪みが生じている」とする考えです。

なので、インデックス投資もやりますし、高配当株投資もやってます。

今後、また行動ファイナンスに基づいた投資手法を採用するかもしれませんがね。

 

皆さんも、投資理論の歴史を確認して、自分の資産運用に役立ててみてください(^^)

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公務員 投資家R
公務員 投資家R
20代地方公務員。投資、公務員、読書、映画などの情報を発信しています。21世紀は「信頼と信用」が何よりも重要になってくると考えて、ブログを運営しています。利益だけを追わない、信用を貯める。利益は後から結果的についてくる。

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